第一話 プロローグ


 僕にはね、人生において2つの夢があるんですよ。

 ひとつは、会社をリタイヤしたらそん時の退職金を使って(ほんま出るかどうか知りませんけど)
でっかい船にのって世界一周をするんです。奥さんと二人で。
 うーん、ちょっとイメージがちゃう。僕のイメージやと第2の人生に燃えてる時やなくて、
もっとこう、よぼよぼになってから。
 そう、人生後数年。夫婦二人とも先が見えてきてるときにね。
ちゃんと一人前になった子供とかに、
「あとは、二人で残り少ない人生楽しむんやで。」とか言われながらが最高やね。

 その船に僕は、今までの日記とか持ち込むんですよ。
日記というてもそんなたいそうなものはないねんけど。ただ、その自分の時代時代に書いたメモって言う感じかなぁ。
それを持って自分の人生を振り返る。自分の生涯を見つめながらね。
 そしてもうひとつの夢である自分の本を書くんですよ。ひらたく言ってしまえば『自叙伝』やね。

 昔から、自分の本は出したかった。それが自費出版でもなんでもいいんです。
ただ、この今の時代に『青木栄広』ちゅーやつがおったって。それだけを示したいだけ。
「なんや、けったいなやつおったなぁ。」って、一人でも多くの人に思ってもらいたい。ただそんだけの発想。
 
 でも時代は進んで、インターネットていうやつが世の中に広がりました。これは凄い。
この部屋で何気なしに書いた文章が、見よう思うだけで世界中の人が見れるんやから。

 だから、ちょっとづつやけど今の自分が見て触れて感じたこと考えたことを書いてこうとおもてます。
小さい頃から国語だけ(?)はいっつもにがてやったんで、つたない文章やけど。
よかったら暇なときは、「ふーん。」思いながら読んだってください。
ほんで最後にこう思ってくれたら結構です。

「けったいなやつやなぁ」って。





2001.05.18